美容外科「高須クリニック」の高須克弥院長らによる愛知県の大村秀章知事へのリコール署名問題で、県警は24日、地方自治法違反(署名偽造)の疑いで、名古屋市の区役所などを容疑者不詳のまま強制捜査し、署名簿の差し押さえを始めた。
愛知県警が強制捜査に乗り出した24日、リコール運動事務局長の田中孝博・元愛知県議は、取材に、署名偽造への関与を全面否定している立場から「署名の有効数が明らかになるのか待ち遠しい」と話した。
署名活動を支援した名古屋市の河村たかし市長は、報道陣に「許しがたい犯罪で、しっかり捜査してほしい」と述べた。市の選挙管理委員会で差し押さえがされたことは「単純に謝ると『河村悪いことやったんか』となる。考えもつかない犯罪で、捜査に協力すべきだ」と話した。弁護士を通じて田中氏に「きちんと話を聞かせてほしい」と面会を求めているとも明かした。
河村氏は、自身の支援団体が2010年の名古屋市議会リコール署名活動でも使った約3万人分の受任者名簿を、今回、運動事務局に「無償で貸した」と話す。通常の政治活動でも使い、個人情報保護法に抵触しないことを市選管に確認したという。ただ、開会中の市議会では自民党幹部が「徹底的に調べる必要がある。河村氏には説明責任がある」と追及する構えだ。
大村秀章知事は記者会見で「捜…
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