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31日、自民党本部前で抗議活動が行われました。LGBT(=性的マイノリティー)への理解を促進するための法案の国会提出見送りを受けてのこの抗議活動、参加者たちが訴えたこととは。 ◇◇◇◇◇ 5月31日、自民党本部前に集まった人々が手にしたプラカードには、「LGBT差別にNO」とありました。 フェンシング女子元日本代表・トランスジェンダー 杉山文野さん「この法律ができることによって、たくさんの命が救われます。でも、法律ができたからといって、反対している人たちの命が奪われることはありません」 性的マイノリティーの人たちへの理解の促進を目指す“LGBT法案”の早期成立を当事者らが訴えたのです。その理由を聞いてみると── デモの参加者「いままさに、とても生きづらい状況にあって、いま生きるか死ぬか、もしかしたら考えているかもしれない。その人に次の国会まで待ってって言えないと思うんです」 ◇◇◇◇◇ デモのきっかけとなったのは、28日、自民党が「今の国会では審議時間が十分取れない」として今国会への法案の提出見送りを決めたこと。党内の賛成派からは、「早期の成立を求める」という意見も出ていましたが、反対派議員からは── 「あんな法案が成立したら恐ろしい事になる!何とか止めないと」(自民党反対派議員) この法案をめぐっては、「差別は許されない」との文言に、自民党内から「権利を主張する裁判が相次ぐ」などの異論が出ていました。 さらに、簗和生議員からはこんな発言もあったといいます。 「人間は生物学上、“種の保存”をしなければならず、LGBTはそれに“背くもの”」 簗議員は日本テレビの取材に対し、「LGBTなど性的少数者をめぐる理解の増進は必要」とする一方、「会議は非公開のため、発言についてお答えすることは差し控える」と回答しています。 31日午後、当事者らは、こうした発言の撤回と謝罪を求め9万4000を超える署名を自民党側に提出しました。 当事者「法案について、党として今回の法律を、不十分な内容ではありますが、まずは(法案に)差別を許さないと明確に記してほしい。まだ(国会)会期2週間あるけど、ぜひこの法案を今通していただければ」 (5月31日『news zero』より)
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