28日午後3時25分ごろ、千葉県八街(やちまた)市八街の路上で、歩いていた子どもの列に大型トラックが突っ込んだ。県警によると、巻き込まれたのはいずれも近くの市立朝陽小学校の下校中の児童5人で、男児2人が死亡、1人が意識不明の重体、2人が重傷。県警は運転していた近くに住むトラック運転手、梅沢洋容疑者(60)を自動車運転処罰法違反(過失運転致傷)容疑で現行犯逮捕した。容疑を認めており、基準値を超えるアルコールが検出されたという。
現場は歩道やセンターラインはないが、幅約7メートルの見通しのいい直線道路。周囲には田畑や民家が点在する。県警によると、トラックは何らかの原因で電柱に衝突後、トラックから見て道路の左側を歩いていた男女5人の児童をはねた。トラックは電柱から約40メートル離れた地点で止まった。梅沢容疑者は「急ハンドルを切ったところ電柱にぶつかり、その勢いで子どもたちの列に突っ込んでしまった」と供述しているという。
梅沢容疑者が勤務する会社の関係者によると、この日は午前6時に事故現場近くの工場を出発し、東京都内や千葉県内の建築現場などに資材を搬入、工場に戻る途中だった。事故直後に梅沢容疑者から電話があり、「道路に(児童たちとは別の)人が飛び出してきて、よけようと左にハンドルを切った」と説明を受けたという。
一方、県警が佐倉署で梅沢容疑者を検査したところ、呼気1リットル中0・15ミリグラムという基準値を上回るアルコールが検出された。県警は容疑を過失運転致死傷に切り替えるとともに、危険運転致死傷の適用も視野に、詳しい事故の経緯や状況を調べる。
児童5人はドクターヘリや救急車で搬送された。うち2人は事故直後、現場で会話ができる状態だったという。八街市内の別の道路では2016年、今回と同じ朝陽小学校の児童の列にトラックが突っ込む事故があり、4人が重軽傷を負っていた。【山本佳孝、長沼辰哉、中村宰和】
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