“禁じ手”を模索していた
9月9日夜、菅義偉首相は事実上の“退陣会見”を行った。ニュース映像で観る限り、様々な想いが吹っ切れたのか、時には笑みさえ浮かべる菅氏は通常の記者会見と比べてもリラックスしていた――。
とは言うものの、菅氏の胸中はそれほど単純なものではなかったはずだ。自民党総裁選(9月17日告示・29日投開票)不出馬を余儀なくされたことは腸が煮え返るほど悔しかったに違いない。
それは、同氏が3日午前の自民党臨時役員会で「不出馬」表明した前日夜まで、8月30日の「二階切り」を経て自民党執行部の刷新人事で“菅包囲網”強行突破の構えを崩していなかったことからも分かる。
具体的には、総裁選出馬に意欲をもっていた河野太郎行政・規制改革相の幹事長抜擢、あるいは石破茂元幹事長の幹事長再起用の可能性を最後まで探っていたということである。言わば“禁じ手”だ。
「石破幹事長」はまさに安倍晋三前首相にケンカを売ることになる。「河野幹事長」であっても、河野氏が所属する志公会(麻生派)の領袖である麻生太郎副総理・財務相への牽制と受け止められかねないし、実は安倍氏も“河野嫌い”とされるだけに安倍、麻生両氏(「ダブルA」)が拒否反応を示すことは自明であった。
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