厚生労働省は6日、新型コロナウイルス感染症の新たな変異株「オミクロン株」の3例目の国内感染を確認したと発表した。1日に入国したイタリアに滞在歴のある30代男性で、8月までにモデルナ製ワクチンを2回接種していた。欧州からの入国者のオミクロン株の感染報告は初めて。
厚労省によると、男性はローマを出発してドイツ・フランクフルト経由で羽田空港に到着した。検疫で陽性と判明し、政府が指定する宿泊療養施設へ。ゲノム(全遺伝情報)解析でオミクロン株と判明したため、無症状だが医療機関に移された。
厚労省は、男性と同じ便で入国した乗客41人を濃厚接触者として健康観察を行い、14日間の自宅や宿泊施設での待機を求める。41人のうち1人は検疫で陽性と判明したが、ゲノム解析の結果、オミクロン株ではなかった。
これまでオミクロン株は、成田空港の検疫で、アフリカ南部ナミビアと南米ペルーからの入国者の感染が確認されている。後藤茂之厚労相は報道陣に「早期の検査や疫学調査をして、国内封じ込めに最大限の努力をしたい」と述べた。(原田遼、柚木まり)
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