新型コロナウイルスに感染し、医療機関への搬送2日後に死亡したさいたま市の10歳代男性について、市は17日、男性の救急受け入れを断った医療機関が10か所あったと明らかにした。
16日の発表では5か所としていたが、市消防局と情報を精査し、訂正した。男性のケースは救急搬送困難事案にあたるが、市消防局の救急担当者は「救命事案は通常、断られても1、2か所だ。これほど断られることはあまりない」としている。10か所のうち8か所は、病床が埋まっているとの理由だったという。
新型コロナの感染拡大に伴い、救急搬送が難しい事例は一般の傷病者についても急増している。
県消防課によると、昨年12月は1410件だったが、1月は救急搬送全体(2万8274件)の1割を超す3000件が該当し、月間で過去最多となった。
地域別で717件と最も多いのが同市で、市消防局によると、救急車が現場にとどまる時間は1月以降、平均27分50秒となり、2019年(平均20分24秒)よりも7分以上長い。専用病床などが必要になるコロナ患者の場合は1月以降、平均36分50秒に延びている。今月7日には、転んでけがをしたコロナ患者の救急車が現場に5時間43分とどまった。42もの病院に受け入れを断られたためという。
◆ 救急搬送困難事案 =総務省消防庁の定義によると、救急隊が医療機関に急患の受け入れを3回以上断られ、救急車が現場に30分以上とどまるケース。
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