2022年04月20日22時24分
【ロンドン時事】ウクライナでは19日から20日にかけ、東部ドンバス地方で攻勢に出たロシア軍が防衛線突破を試み、激しい戦闘が続いた。ウクライナのゼレンスキー大統領は19日夜の演説で、各国に兵器の迅速な提供を改めて要請した。
ロシア国防省は20日、ウクライナ軍施設1053カ所を攻撃し、火砲陣地106カ所を破壊したと発表した。一方、ウクライナ国防省はドンバス地方を構成するドネツク、ルガンスク両州で19日以降に、ロシア軍の進撃を10カ所で撃退したと明らかにした。戦車12両を破壊したほか、ヘリコプターや無人機など合わせて9機の航空機を撃墜したという。
ウクライナ大統領府のアレストビッチ顧問によると、ロシア軍は20日、ドネツク州スラビャンスクに向けて北西から攻撃を仕掛けたもののウクライナ側がこれを押しとどめた。スラビャンスクはドンバス地方の幹線道路に面した要衝で、ロシア軍が制圧すれば戦局に大きく影響するとみられている。
ロシア軍は包囲下に置く南東部の要衝マリウポリについて、市内のアゾフスタル製鉄所に立てこもるウクライナ部隊に、20日中の投降を呼び掛けた。最終的にロシア軍が強行突入を図る可能性がある。
製鉄所に陣取るウクライナ部隊の司令官は、英BBC放送などに送ったビデオ声明で投降を拒否。「世界への最後の訴え」として、500人を超える負傷兵や、女性と子供を含む数百人の民間人の避難に向け、国際社会に協力を求めた。
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