ウクライナ情勢です。民間人の殺害を否定し続けるロシアに対し、「非人道的行為を受けた」という証言が相次いでいます。これから流れるVTRには遺体の映像が含まれています。「つらい」と感じる方は無理なさらないでください。
九死に一生を得た喜びにあふれます。ロシア軍の捕虜となっていたウクライナ兵です。
86人が解放され、命からがらキーウに戻ることができました。
CNN:「ホッと一息をつき、ようやく食事にありつけました」
ただ、傷跡は残されていました。全員丸刈りで、女性兵士も髪をそらされました。
ロシア軍の捕虜となった際の、一部始終を明かします。
捕虜となっていた女性兵士:「『ロシアに栄光あれ』と叫ばされました。そして衛生上の理由だと髪をそりました。私たちの精神を崩壊させようとしたのでしょう。とてもショックでした」
中には、足が赤く膨れ上がった人もいます。
捕虜となっていた兵士:「機関銃で顔を殴られました。そして足で蹴られ前歯が欠けました」「監禁されている間、一日5、6回何の意味もなく廊下に連れて行かれ殴られました」
笑顔で客を迎えるレストランの看板。店は、無残な姿をさらしています。
6日、新たな惨劇が明らかとなったボロディアンカ。いまだ被害の全容は分かっていません。
地元住人:「大きな悲劇です」
ウクライナ最高議会のオリガ議員。自身の選挙区でもあるボロディアンカ。6人に一人となる3000人が犠牲となった可能性もあるとしています。
ウクライナ最高議会・オリガ議員:「今も5000人ほどが残っていると理解していますが、何人が生存しているか誰にも分かりません。なぜならボロディアンカのあちこちに無数の地雷が埋められており、殺された人たちの遺体を見て回ることができずにいます。死者は3000人以上になると考えています」
ウクライナが奪還して束の間、平穏が訪れた北部にあるチェルニヒウ。ロシア軍が一瞬にして破壊した街。待っているのは長く険しい復興への道のりです。
住人:「被災した建物は修復可能ですが、精神的なショックを克服するのは困難です。涙なしには話せません」「まだ電気と水がありません。それなしでどうやって暮らすのでしょうか。帽子をかぶって暖かい服を着て寝るしか術はありません」
実家に戻った男性:「リフォームを終えたばかりだった。費用も払ったばかりだったのに」
家に戻った男性。家族は地下に避難し、無事でした。探しものがあったようです。
実家に戻った男性:「デリアが見つかった。猫が見つかったよ」
ただ、暮らしていた家、生まれ育った家は跡形もなくなりました。
実家に戻った男性:「最初の砲弾があそこの車庫に飛んで、私たちはここの地下室にいた。一瞬にして何もかも失った」
ロシア軍の“非道な行為”耳を疑うような証言は、次々明らかにされてきています。
多くの民間人が犠牲となったブチャ。至近距離から口を撃ち抜かれたというリトビネンコさん。30歳の誕生日の数日前、遺体で見つかりました。
他にも切断された遺体や、暴行の跡が残る遺体も見つかっています。
住人:「彼はごみ出しに行っただけなのに殺されました」
兄弟を亡くした人:「彼は母親のところに食べ物を届けに行っただけだ。なんで殺されたのか?ロシアは『怪物』だ」
真実はどこにあるのでしょうか。現地を調査した国際人権団体は、こう断言します。
ヒューマン・ライツ・ウォッチ、笠井哲平さん:「チェルニヒウ、ハルキウ(ハリコフ)、ブチャにいる民間人に対して即決処刑。いきなり銃殺したり、性暴力、食料品や生活必需品の強奪を犯したことが確定している」
忘れてはならないのは、これが過去の話ではないことです。
ヒューマン・ライツ・ウォッチ、笠井哲平さん:「ブチャであれほどの悲劇が起きたということは、例えばマリウポリとか、まだウクライナ軍が奪還できていない地域で戦闘がより激しい所はブチャよりひどい状況になっている可能性が高い」
激戦地マリウポリ。イギリス政府は、残された16万人の多くが電気や通信などが遮断されていると明らかにしました。
ロシア軍に包囲され、支援物資が届けられない状況です。
ウクライナ、ゼレンスキー大統領:「支援物資が持ち込めない理由は、ロシアがそこで何が起きているかを世界に見せたくないからだ。マリウポリは悲劇が起こり、地獄のような状態でしょう」
(C) CABLE NEWS NETWORK 2022
からの記事と詳細 ( 破壊しつくされた街での“惨劇”証言相次ぐ ※動画視聴の際はご注意下さい - テレビ朝日 )
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