◆新たな接点も判明
細田博之衆院議長は世界平和統一家庭連合(旧統一教会)側との接点に関する7日の補充説明でも、初めて会合出席などを認めた先月29日に続いて記者会見を開かなかった。衆院議院運営委員会の限られた与野党議員とは面会したものの、公表した文書を読み上げただけで、質疑はなかった。教団を巡って指摘される反社会性についての認識など、なお残された疑問は多く、野党は「説明責任を果たしていない」と批判を強めた。
細田氏は7日午前、議長公邸で衆院議運委の山口俊一委員長(自民党)と与野党の筆頭理事に会い、新たに判明した教団との接点を説明。A4判1枚にまとめた前回の内容を含め、2枚にわたって出席した会合名や場所、日付などを記した文書を示した。
◆野党「疑念は晴れていない」
野党筆頭理事として説明を受けた立憲民主党の笠浩史氏は、細田氏が引き続き調査するとしたことを踏まえて「(接点が)まだあるんじゃないかと疑いたくなる。疑念は晴れていない」と訴えた。
細田氏は今回、自身が対象外だった自民党の点検項目に沿って回答を記述した。ただ、接点が生じた経緯や、教団が高額寄付や霊感商法の問題を抱えていたことへの認識などは書かれていない。安倍晋三元首相に引き継ぐ昨年秋まで会長だった自民党安倍派は、選挙で教団票の差配を中心的に担っていたともされるが、言及はない。
与党側は「精査した結果をしっかりと文章に書いており、議員として説明責任は果たしている」(山口衆院議運委員長)と幕引きを図る構え。一方、野党は臨時国会を通じて自民党と教団側の関係性をあぶり出し、来春の統一地方選もにらんで政権に打撃を与えたい考えだ。
◆「自ら説明するのは議長として最低限の責任」
共産党の小池晃書記局長は7日の記者会見で、「きわめて濃密な関係を教会や関連団体と持っていたことがはっきりした」と指摘。細田氏の対応について「自らの言葉で説明するのは議長として最低限の責任だ。議運委で問いたださなければいけない」と強調した。(佐藤裕介、我那覇圭)
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