滋賀県日野町で1984年、酒店経営の女性(当時69歳)が殺害された「日野町事件」で、大阪高裁(石川恭司裁判長)は27日、強盗殺人罪で無期懲役が確定した阪原
戦後に起きて死刑や無期懲役が確定した事件で、本人の死亡後に再審開始が認められた「死後再審」は他にはなく、判断が注目されていた。
事件では殺害を示す直接証拠はなく、元受刑者の捜査段階の自白が信用できるかが争点だっだ。
再審開始を認めた2018年7月の大津地裁決定は、有罪判決の根拠の一つとなった元受刑者が金庫の発見現場まで案内した「引き当て捜査」について、「警察官からの断片的な情報提供を受け、案内できた可能性がある」と指摘。殺害方法も自白の内容と遺体の損傷状況が整合しないとして、自白の信用性を否定した。
さらに、「取り調べ時に警察官から暴行や脅迫を受けた疑いがある」として、任意性も認めず、「有罪と認定するには合理的な疑いが生じた」と判断した。
検察側は決定を不服として即時抗告し、高裁の審理は昨年3月、終結していた。
元受刑者は00年、最高裁で無期懲役が確定した。01年に再審請求をしたが、11年に病死し、手続きは終了。遺族が12年3月に改めて再審請求を行った。
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