沖縄県・宮古島沖で消息を絶った陸上自衛隊のヘリコプター事故で、海上自衛隊の飽和潜水士による救助活動が待たれる中、かつて海自の潜水艦救難艦「ちよだ」に乗務し、飽和潜水士として30年以上にわたって活動した元海上自衛官、熊坂雄二さん(56)=退官時3等海尉=が産経新聞の取材に応じ、過去の救助活動の経験をもとに、今回の事故原因や経過を考察。なんとしても全員を連れ帰って-。遭難者や家族、救助に携わる後輩たちの境遇を思いやった。
「またか」。宮古島付近での事故を聞き、熊坂さんの脳裏には、過去に自身が捜索活動に携わった宮古島周辺での航空機事故が浮かんだという。平成2年2月、宮古島に緊急患者輸送に向かった陸自のプロペラ機が近海に墜落し、乗員3人と同乗の医師1人が死亡した事故だ。
当時、熊坂さんは「ちよだ」(旧艦)に乗務。現地に赴き、周辺海域や離島周辺などで約2カ月にわたって機体を捜索した。この際は特殊技術を活用して深い海での作業を可能にする「飽和潜水」ではなく、「スクーバ潜水」と呼ばれる空気ボンベなどを使った捜索を実施。「ヘルメットなどの遺留品や機体の残骸を回収した」と回顧し、「周辺をくまなく捜索した経験から、今回のヘリ事故現場付近の様子は想像がつく」と話す。
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