任期満了に伴う仙台市議選は30日投票が行われ、即日開票の結果、新議員55人が決まった。投票率は34・30%。前々回2015年の35・83%を1・53ポイント下回り、過去最低となった。前回19年は36・07%だった。当選者の政党別内訳は自民18人、立憲民主11人、日本維新の会5人、公明9人、共産6人、れいわ新選組0人、参政1人、無所属5人。
8月に2期目の任期を折り返す郡和子市長を支える「市政与党」の動向が焦点だった。立候補者76人の9割近くが政党の公認や推薦を受け、維新、れいわ、参政の新興勢力が議席を得るかどうかが注目された。
全5選挙区に新人を擁立した維新は全員当選の完勝を収めた。市議会では旧維新の党時代の15年以来、8年ぶりの議席獲得となった。春の統一地方選で支持を広げた余勢を駆り、既存の政党への批判票や無党派層の取り込みに成功した。
選挙戦で郡市政への批判を展開した維新が、市議会に一定の議席を確保したことで、市当局と議会の緊張関係が高まることが予想される。10月の宮城県議選や秋以降とされる次期衆院選を見据え、東北で党勢を広げる足場も築いた。
参政も宮城野選挙区(定数10)で新人が初議席。
立民は19年の前回選後に国民民主、社民の一部が合流したため、前回比8人増の14人が立った。国政レベルで支持率が低迷する状況が響き、苦しい戦いを強いられた。泉選挙区(11)で前回トップ当選の現職が沈み、党の勢いを象徴した。
前回比2人増の22人を擁立した自民も現職の落選が相次ぎ、厳しい結果となった。青葉選挙区(15)では最大会派代表の議長経験者が議席を失った。公明は現職9人全員が当選。7人を立てた共産は青葉選挙区で元議員が返り咲いた。
新型コロナウイルスの5類移行後、市内で初めての大型選挙。コロナ禍後の地域経済活性化策、宮城県が主導する仙台医療圏4病院の再編構想が争点となった。マイナンバーカードを巡るトラブルなど国政課題も論戦テーマに浮上した。
当日の有権者は89万1944人。新議員の任期は8月28日から4年間。
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