台風7号は広い範囲に記録的な大雨をもたらした。気象庁は、台風の中心から数百キロ・メートルまで広がる「降雨帯」で雨雲が発達したと分析。16日も降雨帯がかかる可能性がある日本海側などでは土砂災害や河川氾濫に注意するよう促している。
台風の中心に向かっては、「スパイラルバンド」と呼ばれるらせん状の降雨帯が広がる。海面水温が高い海域をゆっくりと進んだ台風7号では大量の水蒸気が供給され続けたとみられ、和歌山県那智勝浦町や奈良県天川村などで、11~15日の総雨量が平年の8月の1か月分を上回る大雨となった。
15日朝に線状降水帯が発生した鳥取、岡山両県でも、スパイラルバンドが中国山地にぶつかって積乱雲が次々と発達。鳥取では断続的に雨が降り、大雨特別警報の発表につながった。
横浜国立大台風科学技術研究センター副センター長の坪木和久名古屋大教授は「台風の勢力が衰えにくく、台風の北側にも多くの水蒸気が入り込んできたため、日本海側に大雨が降った」と指摘。「台風の通過後も湿った空気が南西から入ってくるので、引き続き雨への警戒が必要だ」と話した。
からの記事と詳細 ( 台風7号の記録的大雨、「スパイラルバンド」で雨雲発達か…通過後も警戒必要 - 読売新聞オンライン )
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