米宇宙関連スタートアップ、 インテュイティブ・マシンズの無人着陸船が22日、月面に着陸した。損傷なく月に着いた初の民間宇宙船となった。
インテュイティブの着陸船「ノバC(愛称オデュッセウス)」は、米東海岸時間22日午後6時23分に月に到着した。短時間の通信途絶後、フライトコントローラーが信号を受信し、オデュッセウスが直立してデータを送信し始めていることを確認した。米国製の宇宙船が損傷なしで月に着陸したのは、米航空宇宙局(NASA)がアポロ計画を実施していた1972年以来となる。
今回の成功は、月着陸を目指す民間グループによる一連の失敗に終止符を打つもので、月面に観測機器や実験装置を運ぶビジネスを立ち上げようとするインテュイティブにとっても良い兆候となった。今回の着陸によって、月の南極地域が近くで観測できるようになり、NASAが月面に人類を再び送り込むことを目指す中で、新たな情報を提供することが期待されている。
NASAのネルソン局長はウェブキャストで、「米国は半世紀余りぶりに月に戻った」と述べた上で、「NASAの商業パートナーシップの実力と将来性を示す1日となった」との見解を示した。
原題: US Lands on Moon in Historic Feat for Private Spacecraft (1)(抜粋)
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