栃木、長野、群馬、福島の4県で山あいの民家が狙われた強盗事件を巡り、栃木、群馬、長野県警の合同捜査班は15日、ベトナム国籍の男2人を窃盗未遂容疑などで逮捕した。一連の事件は未明の時間帯に住人を緊縛するなど手口が似ており、合同捜査班は2人の関与について慎重に調べる。
窃盗未遂容疑で逮捕されたのは、ベトナム国籍の住居不詳、自称内装工の男(25)。発表によると、男は4月30日、栃木県佐野市で、同日未明に同県日光市で発生した強盗事件の被害者名義のキャッシュカードで現金を引き出そうとした疑い。カードは利用停止措置が取られており、金は引き出せなかった。調べに容疑を否認している。もう1人は男の逮捕時に一緒にいて、入管難民法違反(不法残留)容疑で現行犯逮捕されたという。
「刃物で『殺すぞ』と脅され、怖かった」。今月8日に強盗被害にあった群馬県安中市松井田町五料の男性(70)が取材に応じ、当時の状況を語った。
男性は平屋の民家で一人暮らし。寝ていたところ、未明に侵入してきた2人組の男に粘着テープで手を縛られ、目や口も塞がれた。男らは30分ほど物色し、現金約8万円などを奪って逃走。男性は腕に軽いけがを負った。勝手口のガラスが割られており、そこから侵入したとみられる。
現場は上信越自動車道の松井田妙義インターチェンジ(IC)から北西に約1キロの民家や工場が点在する地域。山林に囲まれ、夜の人通りは多くないという。
山あいの民家を狙った強盗事件は、4月30日の日光市に続いて今月6日には長野県松本市でも発生。さらに14日未明には、福島県南会津町の町役場から約7キロ南西の山あいの民家で、就寝中の60歳代女性が手首を縛られるなどして、現金1万数千円を奪われた。
自衛策はあるのか。防犯アドバイザーの京師美佳さんは「山間部の住宅周辺には金融機関が近くにないため、当面の生活費として置かれた現金が狙われる恐れがある」と語る。被害を防ぐポイントは「防犯意識の高い家と思わせること」。窓や玄関に簡単な補助錠を付けるだけでも対策になるといい、京師さんは「自分の身は自分で守る意識を高めてほしい」と話した。
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