新型コロナウイルスの集団感染が確認されたクルーズ船で、乗客から持病の薬など必要な医薬品が不足しているという声が出ていることについて、加藤厚生労働大臣は、海上保安庁などとも協力して薬の供給に万全を期す考えを示しました。
新型コロナウイルスの集団感染が確認されたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」には、およそ3600人が残っていて、乗客から持病の薬など必要な医薬品が不足しているという声が出ています。
これについて加藤厚生労働大臣は、8日夜、東京都内で記者団に対し「ふだん使っている薬が切れてきたということで、特に緊急の対応が必要な方から優先的に対応している。薬によっては少し時間差があるが、できるだけ速やかにやるべく対応したい」と述べました。
そのうえで「クルーズ船に海上保安庁の船が同行し、ヘリコプターも使って薬を届けることも検討している」と述べ、海上保安庁などとも協力して薬の供給に万全を期す考えを示しました。
またアメリカ人夫婦が、ロイター通信の取材に、下船できるよう外交的な対応を求めていることについて「アメリカ側も、最終的には今の状態の中で日本の対応に任せると聞いている。アメリカ国籍の方々も日本の方々と一緒に、引き続き、滞在していただく」と述べ、引き続き船内にとどまってもらう考えを示しました。
2020-02-08 12:42:26Z
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