東京都の小池百合子知事は2日、都庁(新宿区)に10日ぶりに登庁した。定例記者会見で知事は、開幕が迫る東京五輪について「無観客も軸として考えていく必要がある」と述べ、新型コロナウイルスの感染状況により、大会の無観客開催もあり得るとの考えを示した。
五輪の開催形式については、6月21日に行われた都と政府、大会組織委員会などの5者会談で、観客数を「1万人以下」とすることで合意している。ただ、都内ではコロナの感染が再拡大し、11日まで都内に適用されている「まん延防止等重点措置」の延長論も浮上。小池知事は会見で、「感染や医療の状況に急激な変化があれば、関係機関と協議し、対応を検討する」と語った。
小池知事は6月22日、過度の疲労を理由に都内の病院に入院。30日に退院し、医師の判断で当面は在宅勤務をすることになっている。この日の定例記者会見も、いったん中止が決まっていたが、知事が開催を望んだ。
会見で小池知事は、4日に投開票される都議選への対応を問われ、「今回の選挙戦には直接かかわっていない」としながらも、自身が特別顧問を務める地域政党・都民ファーストの会について、「当然だが、頑張ってもらいたいと率直に思う」と話した。
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