10月28日午前9時55分ごろ、関東地方で地震があった。気象庁によると茨城県坂東市で震度4、東京都文京区など都心でも震度3を観測した。この地震の速報を伝えたNHK水戸放送局の中村慶子アナウンサーの姿がネット上で話題となっている。【小笠原 遥/ハフポスト日本版】
「緊急放送の緊急さが伝わる」の声も
地震発生直後の10時過ぎ、NHK(首都圏)では水戸放送局から地震の情報が伝えられた。担当した中村アナは後ろに髪を束ね、黒のパーカー姿で情報を伝えていた。 通常、報道番組などでニュースを報じる際はスーツやジャケットを着用するスタイルがほとんどのため、多くの視聴者には見慣れない姿だったようだ。 Twitterでは「NHKのアナウンサーが黒パーカー着てる」「早急対応したのだと思うけど、 冷静な情報伝達だった」「緊急放送の緊急さが伝わる」などと様々な声が寄せられていた。
大事なのは服装を整えるよりも、なるべく迅速に情報を伝えること
前職が民放放送局のアナウンサーだった男性の筆者も、地震発生からまもなくテレビのスタジオに入り速報を担当した経験が何度かあった。 当時は早朝・深夜の有事に対応できるよう宿直勤務の体制があったが、揺れが大きい地震などの際にはウィンドブレーカーにヘルメットを被って報じた事もある。 男性の場合、スタンバイするためにシャツを着てネクタイを締めるだけでも有事の際は時間のロスになる。大事なのは服装を整えるよりも、なるべく迅速に情報を伝えることだ。 その意味で、黒のパーカー姿で速報を伝えたことはとても理にかなっている。ネット上での反応も概ね好意的なものだった。このような姿で災害情報が届けられることが異例ではなく、むしろ“当たり前”のようになって欲しいと願う。
ハフポスト日本版編集部
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