男女が意識不明で倒れていたという現場付近=2022年2月14日午後8時47分、大阪府高槻市、柴田悠貴撮影
大阪府高槻市の3階建てマンションで14日夜、男女が意識不明の状態で倒れていた事件で、府警は15日、男性は府内の私立高校の男子生徒（17）と発表した。男子高校生は、倒れていた職業不詳の女性（40）の娘の知人という。府警は、男子高校生が部屋に押し入った事件とみて調べている。
高槻署によると、110番通報は14日午後6時ごろ。女性と男子高校生はマンションの2階の通路で倒れていた。女性は後頭部に打撲痕、男子高校生は胸に刺し傷があった。いずれも意識不明という。
女性はこのマンションで10代後半の娘と暮らしていた。娘は同署に対して「面識のない男が宅配業者を装って室内に押し入ってきた」と話していたが、その後に府警が高校生の身元を伝えると、「知っている」と話した。娘は、母親と男子高校生がもみあっている間に部屋から出て、近隣住民に通報を頼んだという。
捜査関係者によると、室内には血の付いた刃物が残されていたほか、現場からは注射器、手錠や警棒などが見つかった。マンション近くには男子高校生の自転車が残されていた。男子高校生は部屋の玄関から出た通路に倒れ、女性はさらに玄関から離れた場所で倒れていたという。
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