東京都多摩地域の東大和市立第三中学校で、今年の新入生から新デザインの制服を導入したが製造が間に合わず、新入生約170人全員が7日、従来のデザインの制服や私服で入学式に臨んでいたことが分かった。
学生服メーカー「トンボ」(岡山市)の受注処理漏れが原因で、同社は各家庭に連絡した上で旧型のスラックス、スカートなどを代用品として手配した。6日に自社サイトで謝罪し、経緯を報告。「制服アパレルとしてあってはならないこと。今後、受注・納品体制を見直す」としている。同社はムサシノ商店とも取引があるが、今回のケースは、同商店を巡る一連の混乱とは別とみられる。
入学式に出席した保護者によると、式後に同社の関係者が保護者らに謝罪し、今後の対応などを説明。保護者からは責任を追及する声も上がったという。
市教育委員会によると、同社は従来のデザインの制服を人数分用意しようとしたが、約20人分が間に合わず、一部の新入生は私服などで参加した。従来のデザインの制服を着用した新入生の保護者は「昨日まで届かないだろうとあきらめていた。間に合わなかった子もいて気の毒だ」と話した。新デザインの制服は1学期末に到着する見通し。(佐々木香理)
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