14人が死亡、6千人以上が重軽症を負った平成7年のオウム真理教による地下鉄サリン事件から28年となった20日、多くの被害者が出た東京メトロ霞ケ関駅(東京都千代田区)で駅員が「事件を風化させない」と述べ、発生時刻に近い午前8時に黙禱した。
メトロは始発から小伝馬町駅、八丁堀駅(いずれも中央区)や中野坂上駅(中野区)など、犠牲者が出た駅の事務室に献花台を設置。霞ケ関駅では古沢茂明駅務管区長(56)が献花した。
地下鉄サリン事件は7年3月20日、松本智津夫元死刑囚=教祖名麻原彰晃=の指示を受けた教団幹部らが、都心を走る地下鉄5車両に猛毒のサリンをまいた。
オウム真理教による一連の事件では、松本元死刑囚を含む13人の死刑が確定し、30年7月に執行された。公安調査庁によると、教団は3つの後継団体に分かれて活動を続けている。
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