現職の首相として9年ぶりに岸田文雄首相が参加した連合のメーデー中央大会。自民党が野党の支持基盤となっている連合を取り込もうとする動きが目立つ一方、連合が支援する野党は分断状態が続く。
連合の芳野友子会長は、今年のメーデー中央大会が人数制限などを設けない4年ぶりの大規模集会となったことを踏まえ「新型コロナウイルス禍に代わり生活を苦しめているのは高い物価だ」と述べ、賃上げの必要性を重ねて強調した。
立憲民主党の泉健太代表も大会にあわせて「物価上昇に負けない賃上げを達成しなければならない」とするアピールを発出。国民民主党の玉木雄一郎代表も大会前の街頭演説で「給料の上がる経済の実現」を訴えた。
もっとも、両党の疎遠ぶりは先の統一地方選・衆参5補欠選挙以降も鮮明になるばかりだ。立民の岡田克也幹事長は25日の記者会見で「(両党の)考え方はかなり近い」と次期衆院選での候補者調整もにらんで秋波を送った。しかし、玉木氏は同日の会見で「国家の根幹にかかわる政策で一致しない政党とは選挙協力しない」と強調。「憲法、安全保障、エネルギーという点では日本維新の会の方が近い」とも語り、むしろ連合とは距離がある維新との連携に意欲を示した。
立民と国民民主の距離は近づくどころか開き続けており、連合が目指す「政権交代可能な二大政党的体制」の一翼を担う姿からは遠ざかる一方だ。(大橋拓史)
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