北海道東部、知床の斜里町を拠点にする小型観光船の事業者が、4月30日から今シーズンの運航を始めました。事業者で作る協議会では、観光船の沈没事故を受けて作成した自主ルールに基づき、安全運航にあたるとしています。
斜里町ウトロを拠点にする「知床小型観光船協議会」の4つの事業者は、去年4月に知床半島沖で観光船が沈没した事故を受けて自主ルールを作り、運航判断を複数で協議し判断が分かれた場合は欠航にすることなどを定めました。
この自主ルールに基づいて、28日から今シーズンの小型観光船の運航が始まる予定でしたが、天候の影響で欠航となり、きょう午後の便から運航開始となりました。
今シーズン最初の観光船には乗客およそ30人が乗り込み、ライフジャケットを着ておよそ2時間のコースを巡りました。
埼玉県から訪れた20代の女性は「事故を受けて配慮されていることがあると思うので、特に不安はなかったです。応援する気持ちで乗りました」と話していました。
「知床小型観光船協議会」の神尾昇勝会長は、「最後まで安全運航で終われるよう協議会で策定した自主ルールをしっかり守っていきます」と話していました。
斜里町ウトロでの小型観光船の運航は、10月下旬まで行われる予定です。
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