29日午前、横浜市鶴見区にあるマンションの敷地内で18歳の女子大学生が刃物で刺されて死亡し、警察は事件のあと自首してきた20代の男の容疑者を殺人の疑いで逮捕しました。
男は「待ち伏せして刺した」と話しているということで、警察が当時の状況を詳しく調べています。
29日午前10時すぎ、横浜市鶴見区東寺尾中台のマンションの敷地内で、「娘が血だらけで倒れている」と家族から警察に通報がありました。
警察によりますと刺されたのはこのマンションに住む、大学1年生の冨永紗菜さん(18)で、病院に搬送されましたが、まもなく死亡が確認されました。
近くの鶴見警察署には午前10時半ごろ、自称・会社員で横浜市鶴見区に住む、伊藤龍稀容疑者(22)が包丁を持って自首し「冨永さんが家から出てくるところを待ち伏せして刺した」と話したということで、警察は午後1時半すぎに殺人の疑いで逮捕しました。
調べに対し「間違いありません」と供述し、容疑を認めているということです・
警察によりますと、2人には交際歴があり、おととし10月から今月にかけて4回、「交際相手とけんかをしている」などという通報が冨永さん本人や第三者から寄せられていたということです。
警察はさらに詳しく事情を聞くなど当時の状況を捜査しています。
現場はJRの鶴見駅から西におよそ1キロほど離れた住宅などが建ち並ぶ地域です。
警察によりますとおととしから今月までに、2人をめぐって、「けんかをしている」などという通報が、あわせて4回警察に寄せられたということです。
最初の通報は、おととしの10月、それ以降は去年6月と12月、そして、ことし6月でした。
いずれも「交際相手とけんかしている」などという内容の通報で、冨永さん本人や第三者から寄せられたということです。
通報を受けて警察は、冨永さんが住むマンションなどに向かい、対応したということです。
どのような対応をしたかについては現在、確認しているとしています。
同級生によりますと死亡した冨永紗菜さんは、横浜市内の小学校や中高一貫校などを経て、市内の大学に通っているということです。
幼なじみの男性によりますと、優しく、ネガティブなことを表に出さない性格で、小学生のころに芸能活動をしていたということです。
友達思いで、小学生の時に誕生日のパーティーに招いてくれたことが忘れられない思い出になっていると話していました。
別の同級生によりますと、冨永さんには2年ほど前から交際していた男性がいて、「馬乗りになって殴られた」と相談されたことがあり、そのあともしつこく連絡が来ると話していたということです。
27日、友人4人で久しぶりに会って、ドライブに行ったということで、「明るくてフレンドリーでいい子でした。付き合いが長いので思い出がよみがえってきてつらいです。犯人は絶対に許せない」と話していました。
冨永さんと中学生のころから友人だという男性は「誰とでも仲良くなれる明るい子です。友達がいるという話は聞いていたので、大学生活は楽しんでいたと思います。トラブルに巻き込まれるような子ではなかったです。元彼がやばいという話は聞いていましたが、そこまで深刻ではなさそうでした。今回のことはとても悲しいです」と話していました。
冨永さんと小学生の同級生で友人だという男性は「元交際相手から一方的にDMが送られてきていて、それで困っていると言っていました。『おれと別れたらおまえどうなっても知らないからな』というような、脅迫的な内容だったそうです。けんかのたびに手を出されると言っていて、馬乗りになって顔を殴られたり、たたかれたりしたということを聞きました」と話していました。
また、「きのう冨永さんのバイト先に、元交際相手が来たと、別の友人から聞きました。その後冨永さんのお父さんが駆けつけて、和解したという形になったそうです」と話していました。
伊藤容疑者と同じアパートに住む男性は、容疑者と面識はないとしたうえで「2、3日前の深夜に男性の怒鳴り声や物音が聞こえた。いつもは静かなところなので、珍しいなと思った」と話していました。
伊藤容疑者と同じアパートに住む20代の女性は、「去年12月ごろ、女性の声で『痛い、痛い、もうやめて。もう、帰る』というような叫び声と、ガシャーンと何かが割れるような音がしました。そのあと冷静な感じでなだめるような男性の声も聞こえて、『これはやばい』と思って警察に通報しました。去年6月ごろから何度か同じような声が聞こえていました。もし声が聞こえた2人が今回の事件に関係しているなら、とても怖いです」と話していました。
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