石川県内で線状降水帯が発生した12日夜、集中豪雨に見舞われた津幡町では、道路が冠水し、河川は増水した。「みるみるうちに道路が水没した」「いつまで降り続くのか」。住民は激しく打ち付ける雨音におびえながら夜を過ごした。
津幡町では、大きな雷鳴を伴って雨が激しく降り続き、午後9時過ぎから一部の県道などで道路脇の用水から水があふれた。
車はスピードを抑えながら恐る恐る走行。同町加賀爪の県道白鳥橋詰交差点付近では午後10時前に水位が大人の膝付近に達し、見かねた近隣住民が懐中電灯を手に道路の中央に立ち、車を制止する光景も見られた。濁水で横断歩道も見えず、警察官が通行車両に迂(う)回するよう求めた。
加賀爪にある漢方薬局「中村固腸堂」店主の中村周作さん(43)は道路の冠水に気づき、すぐに店先に土のうを運んだが、店内に水が入った。「店の機械類や薬は高い所に上げた。心配なので、今夜は自宅に戻らず、店に残るつもり」と話した。
七尾線高松駅では乗客11人が足止めされ、JRが用意した大型のタクシーに乗り込んで帰路に就いた。雷が鳴り響く中、かほく市の60代女性は「無事に帰れるか心配だ」と心配そうな表情を浮かべた。
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