“頂き女子りりちゃん”に対し、22日午後、名古屋地裁は懲役9年・罰金800万円の実刑判決を言い渡した。
判決前に被告の呼吸が荒くなり、立ったままふらつく場面もあった。
81席の傍聴席めぐり313人の“大行列”
22日、名古屋地裁前は、判決を受ける渡辺被告の傍聴券を求めて長蛇の列ができていた。
この記事の画像(16枚)世間の注目を集めた“頂き女子”渡辺真衣被告(25)。
判決が言い渡される裁判の81席の傍聴席をめぐり、313人が並んだ。
10代:
結構前からネットとかで結構話題になってたので。捕まる前から知ってて注目だったので見に来ました。
70代:
あれだけの大きな事件を起こして、本人の意見も聞いてみたいし。
渡辺被告は、“頂き女子りりちゃん”を名乗り、マッチングアプリなどで知り合った男性3人から1億5500万円余りをだまし取った。
さらに、「頂き女子」のマニュアルを販売して詐欺を手助けした罪などに問われている。
22日午後2時ごろ、髪の毛を後ろにくくり眼鏡をかけ、黒のTシャツ姿で法廷に入った渡辺被告。
刑を言い渡される前に、裁判長から「最後に再度述べておきたいことはありますか?」と聞かれた渡辺被告は「ありません」と答えた。
判決前に呼吸が荒くなり立ったままふらつく場面も
しかし裁判が進むと、異変が。
裁判長が量刑の理由を言い始めたところで渡辺被告の呼吸が荒くなり、立ったままふらつき、裁判長が着席させる場面もあった。
その後、弁護士が渡辺被告のもとに近づいて声をかけ、渡辺被告が落ち着くまで約3分間、裁判は中断した。
22日の判決で、名古屋地裁は「意中のホストらの売り上げに貢献するための資金を得たいという動機は身勝手」、さらにマニュアルについても「同種の犯罪を助長し悪質」と指摘した。
一方、謝罪と賠償の意思を示すなど反省し、貢いだホストが被害者に1800万円を返還する意向を示しているなどの事情を考慮し、懲役9年・罰金800万円の実刑判決を言い渡した。
この判決を受け、被害者は「到底許すことのできない判決。被害者の気持ちがまったく考えられてない」と話していた。
(「イット!」4月22日放送より)
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