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Tuesday, May 14, 2024

太陽フレアを頻発してオーロラの原因となった黒点は「地球が横に30個並ぶ大きさ」「ひので」観測に成功 - ITmedia NEWS

 JAXAは5月13日、太陽観測衛星「ひので」(SOLAR-B)が撮影した太陽黒点の画像4点を公開した。ここ数日の間に“Xクラス”の太陽フレアが発生し、世界各地でオーロラが観測される原因になった黒点だ。

「ひので」衛星XRT望遠鏡によるX線画像。矢印で示した領域が今回の黒点群(出典はSOLAR-Cの公式Xアカウント)

 次期太陽観測衛星「SOLAR-C」の公式Xアカウントが公開したのは、ひのでに搭載された3つの望遠鏡のうち、XRT(X線望遠鏡)とSOT(可視光・磁場望遠鏡)で撮影した4枚。黒点がひしめき合っている様子や、その大きさが分かる。

 JAXAは「地球が横に30個並ぶほどの巨大黒点で、N極S極が複雑に入り乱れた磁場構造であること、その上空が強く加熱されている様子が明らかになりました」としている。なお、今回は速報画像のため、データの一部にトビがあるという。

 ひのでは、日本、米国、英国で共同開発し、2006年に打ち上げられた太陽観測衛星で、搭載する望遠鏡はJAXA、国立天文台、NASAなどが協力して製作した。今年3月1日にはひのでの後継となる次期太陽観測衛星「SOLAR-C」のプロジェクトチームが発足し、2028年度の打ち上げを目指している。

「ひので」衛星SOT望遠鏡による可視連続光の画像。黒点がひしめき合っている様子が分かるという
SOT望遠鏡による視線方向磁場の極性と強度。白黒はN極S極に対応する
SOT望遠鏡による水平方向磁場の強度。黒点周辺は磁場が強くなっているという

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