河野太郎デジタル相は26日夜、自民党の麻生太郎副総裁と東京都内の日本料理店で約2時間にわたり会食した。関係者によると、河野氏は9月に予定される総裁選に出馬する意欲を伝えた。河野氏は麻生派に所属しており、麻生氏の支援を得られるかが今後の焦点となる。
両氏の会食は5月21日以来で約1カ月ぶり。この日の会談では、総裁選への出馬に向けて派閥の支援が得られるか、麻生氏の意向を探ったとみられる。河野氏は2021年の総裁選に出馬し、1回目の投票で1位の岸田文雄首相と1票差で2位につけたが、その後、両氏による決選投票で敗れた。
河野氏は1963年神奈川県生まれ。米ジョージタウン大卒。96年の衆院選で初当選し、外相、防衛相などを歴任した。祖父は故河野一郎元農相、父は河野洋平元衆院議長。
岸田首相は総裁選出馬を明言していないが、21日の記者会見で、経済再生や政治改革などの課題について「道半ばだ。一つでも二つでも結果を出すよう努力する」と述べ、出馬に意欲をにじませた。【高橋祐貴】
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