緊急事態宣言の延長が決まった9日、菅義偉首相は記者会見を開き、自民党総裁選に不出馬を決めた理由や新型コロナウイルス対策を振り返った。退任会見とも言える場で、政権運営の実績を次々と並べ上げたため、首相会見をめぐるツイッターでは、「自画自賛」と評価する書き込みが目立った。
首相は自民党総裁選への不出馬を決めた理由について、「足元の感染はようやく減少傾向にあるが、収束にはいまだ至っていない。12日の宣言解除は難しいと覚悟するにつれて、新型コロナ対策に専念すべきと思い、総裁選に出馬しないと判断した」と述べた。
新型コロナ対策について「極めて困難な道だった」と振り返り、「ワクチンの加速化は間違いではなかった」と評価。
新型コロナ対策を述べた後、デジタル庁の創設や携帯電話の値下げ、35人学級の実現、不妊治療への助成などを述べた後、菅首相は「避けては通れない課題にも果敢に挑戦しました」と切り出した。
「一定以上の所得がある高齢者の医療費2割をしていただく改革もしました。ALPS処理水についても安全性の確保と風評対策を前提に海洋放出を判断しました」と語った。
さらに国民投票法を成立や、日米同盟の強化を列挙。東京五輪・パラリンピックの開催について「責任を果たしやり遂げることができました」と誇った。
「全てをやりきるには1年はあまりにも短い時間だった。国民が安心と希望を持てる未来のために道筋を示すことができた」と語った。
記者からこの1年のコロナ対策の問題点について問われると「医療体制をなかなか確保できなかったことは大きな反省点である」と振り返った。
こうした菅首相の演説に対して、ツイッターでは「ずーっと自画自賛の会見」「何を失敗したのかを絶対に振り返らない」「そんなに実績あるなら総裁選無選挙で選ばれるでしょ」などとの反応が上がった。
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